GRにて秘密裏に行われたKILLER-BONGとNOBU氏のダブルバースデーバッシュでの一夜を収録。
無尽蔵に放出し続けるKILLER-BONGのオリジナル音源を自身の手でMIXした問題作!全てがキラーボングのオリジナル音源で構成された本作は、ここ10年近く彼がデザインからパッケージまで全てをプロダクトしてきた自主制作シリーズの集大成だと言いたいところだが、キラーボングがこの文を読めば「ふざけるな。集大成とかそんなんじゃねーよ。」と跳ね返されるのだろう。しかし音楽というのは聞く側の気持ち一つで、違った感情が沸き上がるものであり、僕にとって今回のアルバムは、キラーボングと出会った10年前の当時の思い出を、鮮明に蘇らせてくれるトリップ・ミュージックになったのである。
キラーボングとの出会いは2001年。ヒップホップリスナーであれば必ず持っているであろうスーパー・ドープ・アルバム「THINK TANK/BLACK SMOKER」がリリースされた頃だった。店に入って来るやいなや、もの凄い地声があがった「なんなんだよこの店!」これがキラーボングとのご対面だった。それからというものの、事務所がすぐ店の裏にあったこともあり、暇を見つけては店に来るようになった。お店に来る度にキラーボングが新しいCDRを持ってくる。当時、彼の音源はタイトルごとに1枚から10枚という極めて少ない枚数で販売されていたので、キラーボングの猛烈なファンであっても、全ての作品をコンプリートできているものは1人もいないかもしれない。それと、本当に本人が全ての行程を自らが行っているのかという疑問だが、間違いなく全てのCDRはキラーボングの手によってパッケージされている事は断言しておく。
最期に、これはとても大切な情報だ。先日、DOMMUNEにキラーボングが出演された時の名義は「Black Rain」であり、本作のアルバムのタイトルも同名の「Black Rain」だ。
そして昨年末から計画してきた、今年の夏までには発売されるであろうキラーボングの新曲の1曲目のトラックリストにも「Black Rain」という名が既に刻まれている。キラーボングの音楽はとても難解だ。いくら探しても何故か1ピース足りない、もしくは何故か1ピース余る、常識では考えられないパズルのようである。ただそれだけで終わらない何かが、キラーボングの作品には常に埋め込まれていくのである。しかし、あまり調子の良い事を言っているとキラーボングにこう言われてしまうだろう。「ふざけるな。勘ぐるのもいい加減にしてくれ。」と。それでは皆さん、それぞれの思いを頭にイメージして、キラーボングと共に80分間の夢の旅に出発しよう
神長 健二郎 (Wenod Records)
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時代の裂け目から黒煙が噴出し愛の白昼夢にエコーが響く。
無邪気な空間を覗いてみて下さい。
DJ NOBU (FUTURE TERROR)
"KB"オレの感覚で言わせてもらうならカレは
"world-classの才能"である。
どの作品を聞いてもカレ独特の世界感がありdope&black!
………
結局言葉じゃ表せない。陳腐になるだけ。
聴いてみて。
HIKARU (BLAST HEAD)