BLACK SMOKER MIXシリーズ新作!
本作は邦楽を中心に70、80年代ロック・エレクトロなどを、回転数遅めでジンワリまったりと聴かせる、これまでのシリーズとはまったく別次元のトリップMIX。
哀愁漂う独特なトリップ感は、一度聴いただけでは十分に分からない。噛めば噛むほど聴けば聴くほど旨みが増し、聴いているうちに自然とフンワリいい気分になってきて、日本酒の一杯でもひっかけたくなる。ちびちび飲みながら音を肴に、MIXの世界に陶酔していると、いつのまにか三途の川が見えてきて、その後終末を迎えたかと思いきやまたゾンビのように復活する(この感覚は聴けばわかる!)。
それは生と死の境目ギリギリを浮遊するような、奇妙な感じ。これぞECDの世界、大人の味!!
イマの音楽が忘れてしまっている哀愁感、酔いどれ感、堕落感と愛が詰まった選曲(回転数が遅いところがミソ)、そしてまるで人生をなぞるような世界観は、古くから音楽家として自己のやり方を貫き続けるECDの数奇な人生と重なり合い、グッと胸にくるものがある。2,3回通して聴いたアナタはもう虜。
BLACK SMOKER RECORDSの中でも際立つ珍&秀逸盤で思いっきり脱力してください。
■ECDプロフィール
1960年生まれのヒップホップアーティスト。1982年にジョン・ライドンのインタビューでグランドマスター・フラッシュの名前を知り、ヒップホップと出会う。1986年にRUN-D.M.C.の来日公演を体感したことを機に、ラッパーになることを決意。1990年にシングル「Picocurie」でデビューを果たす。1992年には1stアルバム「ECD」を発表し、独自のスタイルを確立。当時アンダーグラウンドな存在だったヒップホップを、音楽シーンに紹介する役割を果たす。以降もコンスタントに作品を発表しており、日本語ラップのスタイルを築き上げた存在としてリスペクトされている。
Sound: Mix
Format: CD
Label: BLACK SMOKER RECORDS