VOLOのリリックを聞くと、彼の育った松戸と言う街、社会に反発する精神、不器用でも仲間を思う気持ち、彼だけができる比喩とライムで組み上げたストーリーが聞こえてくる。
その物語は詩人の作りあげる幻想的な雰囲気を持っているのだが、決して弱くはない。
それは、VOLO自身が自分の体験した現実を歌っていて、机の上、頭の中だけでは終わらせたくないという思いで楽曲を作り、LIVEをし、バトルをしているのがわかるからだろう。 一方JZAのトラックはレコードサンプリングの温かみのある音、自ら弾いたベース、風景を想像させる映画のサンプリングをMPCで打ち込こんだFATなサウンドに仕上がっている。
レコードノイズすら、音の一部だという感覚で作ったトラックはまるで生き物のようでとても面白いHIPHOPになっている。
今の時代、パソコンや製作機材の進化によってHIクヲリティーなサウンドを作る事は自宅でもできる様になったが、その分、一瞬にして消化されていくような音楽が街にあふれている。
VOLO/JZAのスタイルはそういった現状にまったく媚びず自らの思ったことを不器用なくらいストレートにKickし、アイディアの詰め込まれた作品に仕上がっている。これは本来、カウンターカルチャーとして生まれたHIPHOPのあるべき姿のひとつではないだろうか？HIPHOPという音楽を作り上げてきた過去へのリスペクト、そして、停滞している現状を破壊し未来へ進む力をもっっているように思える。
フィーチャリングはJUNK BEAT TOKYO よりSTRAYSHEEPS(BOBOTHETRIMMER＆INHA)、先日行われたULTIMATE MC BATTLE東京準予選TUFF CITYで見事優勝を飾ったKMC、old machineとのアルバム「dotama & old machine」を術ノ穴よりリリースしたdotama、千葉勢からは盟友RIPPER、ダークサイドHiphopプロジェクト奇天蓮月よりruonki、このMC勢が援護射撃。一方スクラッチ勢では地元千葉からDJ望とDJDJAGA。マスタリングにから(BLACK SMOKER RECORDSからCHI3-CHEE。レペゼンSAWZzz VOLO/JZA「BLOODY TIDELAND」聞き逃せないNew Styleだ。
TRACK LIST
1.Dead Man Walking
2.お邪魔します (Scratched by DJ望)
3.ランニングハイ
4.Bermuda Space (Feat. STRAY SHEEPS) (INHA BOBOTHETRIMMER)
5.Outsider (Feat. uring ruonki)
6.シンドローム (Feat. dotama)
7.あふれちまいな
8.Dead Ball (Feat. KMC)
9.今日のハードコア (Feat. RIPPER)
10.Cloudy Song
11.Killer Sunset (Scratched by DJ AGA)
12.夜にタッチ
Sound: HIP HOP
Format: CD
Label: SAWZZZ
