2012年05月05日
東高円寺GRASS ROOTSという場所は、不思議と音楽好きを中毒にさせる場所である。
酒を飲みに来たお客さんもPLAYするDJもそこに音楽への愛が溢れる心地良い空間に酔いしれ、いつの間にかGRASS ROOTSの虜になってしまうのだ。
初回特典!!限定スペシャルSAMPLER!!
狂気に満ちた妖しいG-Luv謎の一族、総本山、D.M.F. (Da Mask Family Productions)のスペシャルSAMPLERが付いてきます。
この、多くのアーティストや音楽好きに愛される空間を15年以上守り続け、進化させながら毎夜毎夜レコードに針を落とし、その時々にちょうどピッタリの芳しい空間を作り上げてきたなんともとんでもない男が、INSIDEMAN!!!
これまで“G”の伝説を作りあげてきたINSIDEMANが今回BLACK SMOKERのMIXシリーズからRELEASEするのは、なんとウエッサイ!“G”HIP HOP MIX!彼にはド・マイナー GANGSTAラップにどっぷり漬かってQ-BOと呼ばれていた時期もあり、その過去を知っていたら「ツイニキターーー!」と思う人もいるだろう。ただし、本作がGANGSTAラップときいて思い浮かぶあのガッチガチのゴッリゴリな雰囲気だと思ったら大間違い。ここにはスウィートでメロウで心地良く、INSIDEMANらしい切り口の“G”な世界が広がっている。
甘〜くスムースな流れの中に歌ものあり、やはりウエッサイ!と思わされるTHUGなラップもあり、「ムムムこの曲は?」と、90年代のGRAPの中でも“B面に入っているけど超イイ曲”的な、INSIDEMANのディーーーープなコレクションの数々がうかがい知れるしびれる選曲。INSIDEMANが原点へ立ち返り、現在の立ち位置へと昇華させた“G”は、やはり“愛”に満ち溢れていた!!!もはやサスガの一言。
これまでGラップへのイメージともまた違ったしっとりやさしくTHUG(?)なMIXは体感しなきゃ損!
そしてGANGSTA RAPといえば注目したいのがジャケット。
今回のJACKETを制作したのは、GRASS ROOTSのアニバーサリーグッズのエロちっくでゆるいイラストでもおなじみのキング・テリーことテリー・ジョンスン=湯村輝彦!
彼は『GANGSTA LUV』、『甘茶ソウル百科事典』などでご存知の通り、まさにその道のプロ。INSIDEMAN ともただならぬ関係の彼によるジャケットは、Gラップ好きがうなるような、言葉にできないなんともいえない「まさにこの感じ!」な仕上がり。サスガです。サスガな2人が作り上げたこのMIXでエンジョイLOVE!!
Q a.k.a. INSIDEMAN(GRASSROOTS)
東京・東高円寺の桃源郷レゲエ・バーNATURAL MYSTIC育ち。
レコードショップWAVEにてバイヤー経験の後に、NATURAL MYSTIC閉店後の97年同所にてGRASSROOTSをオープンする。
「MUSIC LOVERS ONLY」を掲げ、バーであってバーでない、クラブであってクラブでない、人間交差点音楽酒場代表となる。
ここ近年はINSIDEMAN名義でのDJ活動に勤しむなか、09年4月、異才フィメール集団WAG.よりMIX-CD『YGKG』をリリース。 10、11年は自身のレーベルPOSSE KUTからのMIX-CD、木工木版家WOODBRAIN/水面花木工「身分証明展 I WOODBRAIN 會」へ『woodenduv (into my AIZU) 』DUBをセレクトしたCDを提供。 2012年4月にはBLACKSMOKERから最新MIX-CDのリリース。
■■■COMMENT■■■
アタシの可愛い愛弟子、Q坊ことInsidemanの甘酸っぱい90年代青春ソング集!
タカコスタ・ロドリゲス(WET PUSSY CARTEL/GANGSTA-LUV)
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貴方にはGで通じるのか。
GANGSTA LUV、通称G-LUVを知っているのか、WET PUSSY CARTELを知ってるのか。
GONZOSTA-Tの名を知っているのか。
HIPHOPとはまるっきり文脈違い、ここ日本では極地的に独自のG文化が確かに存在する。
既に世代をまたいで密かに伝承されていた、むせかえるような感性、甘茶けた感覚。
鬼妖しくて、甘く切なくやるせないOYA-GEE オン・ザ SOFAマナーで効くイナたいマイナーGラップ/トラックを、心と股間でジュン♡と感じた事があるのかい!これは恐ろしく深いマイナーGラップの世界or沼への甘い誘い。そして、とある1人のG男が、ふいに語りはじめた本音の断片である。この世界に一度でも踏み入れた者は、あの感覚を忘れる事はできないだろう。アタシもその1人で、ついた名前はLUV-RAWと申します。
マイナーGはやっぱりどの地元も96〜97年産が黄金期で、ここら辺が入門にしてマスターピース的であり、こちらのミックスにも96〜97年産が中心の極上のG曲が収録されています。しかしその深さからこれらの曲を持ってしてもまだ序曲にすぎないという。
さらにラストに向かう選曲は、-MUSIC LOVERS ONLY- 東高円寺GRASSROOTSのMASTERたるINSIDEMAN a.k.a.Q-BO(前向きなGラップが○。後ろ向きは×)の、聞かせる愛のお手ほどき。最高です。因みに、太陽が傾き始めたユッタリした午後に再生するのがオススメ◎
「そして今、咽び泣く時は過ぎ、アタシはソファから起ち上がる。」
LUVRAW (PPP / MAGNETIC LUV)
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『percepto Back In The Dayz 』
東高円寺のあの場所に行ったのは本当に数回。
そんな、ここpercepto barrioでは聖地のような場所のBrothaから届けられた大事なメモリー。やんちゃな時期を共有した事なんて一度もないのに、この盤聴いたら思い出の中にあるはずもない『INSIDEMAN』の体温とグルーヴがいた。
DOO-WAP、オールディーズ、甘茶ソウル、そんな心地良い音楽が格好良い不良の音楽になった瞬間は1990年代のサンプリング、ってかほぼまんま使いのギャングスタ・ラップを聴いてからだった。壮絶で切ないメロウネスはG達の本当の顔であり、本当の格好良さなんじゃないか?と、ハードコアパンクなオレは思ったものだった。
あの頃よりチョットは大人になったオレは『INSIDEMAN』に寄り添ってこのメロウネスを体験している。TONY TONI TONE絡みな楽曲が要所要所に顔を出すのは『INSIDEMAN』が今いる場所から過去の自分に送った濃過ぎる愛。愛の忍ばせ方の上手さに惚れ惚れするし、憧れる。そして、MAC DRE(TONY TONI TONEのアレ使いだ!)からHタウンのFAT PATへの繋がりは素敵な弔いとなり、MINNIE「Back Down Memory Lane」使いのBLACK 9で様々な思い出を今の場所から振り返り、より一層Back In The Dayz。
交差する事なんて絶対にない『INSIDEMAN』のDayzが、『INSIDEMAN』が感じた煌めきと一緒に感じられた瞬間。ヤバい。かつてのICE CUBEの相棒だったSIR JINXの事なんて忘れかけてたオレを戒めるように(ってか、当時でも忘れかけられてた)THE JONES GIRLS使いのメロウグルーヴでSIR JINXと一緒に愛ってヤツも思い出す。響くわぁぁ、ホント。響くと言えば PLAYA G!この名前だけで震える!流石"GANGSTA LUV”クルー!!何か、『INSIDEMAN』とは凄い昔からの知り合いだと錯覚してきた(笑)。
そして、最後にJOE SAMPLE「In All My Wildest Dreams」が鳴った時にオレは泣いた。
2PACのようにオレも「Dear Mama」。愛が溢れる。
<BLACK SMOKER>から紫色の煙にのってメロウなTHUGたちに届けられる『INSIDEMAN』のDayzは、格好良い不良に憧れる全てのヒトのDayzに煌めきを与えてグルーヴィンしてくれる。
それは『INSIDEMAN』が自身のDayzに愛と誇りを持っているから。リアルタイムで一緒に歩いてきたソウルミュージックはこういうモノだったな、確かに。
モリカワアツシ (percepto music lab / younGSounds)
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「これ何ですか?」ときく度「トニトニトニだよ」「リルキキだよ」と優しく教えてくれたQ-BO先生。思春期モヤモヤまっただ中のあの頃、平日のGRASSROOTSでQさんがお酒をつくりながらかけていたGANGSTA RAPやR&Bが、自分の極端すぎるメロウネスや泥臭さへの偏愛を形成し人生を変えました。失敗を重ねた生身の身体から出てくる、いろんな生あったかい液体でできた音楽は、甘苦くていつ聴いてもあの頃を思い出せるよ…♪
LIL' MOFO (WAG.)
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